8/5 海洋研究開発機構を視察 ~東海道新幹線の海側席(A席)の小さな魅力を発見!~
東海道新幹線の座席を取る時は山側・海側どちら側がお好きですか?
山側(E席)からは富士山がよく見えますが、その風景に少し飽きた方は、海側(A席)に座って静岡駅~掛川駅の間で、北東方向に見える富士山(条件がそろわないと見えないので「幸せの左富士」と呼ぶ方もいるそう)がお好きかもしれません。
…と、ここまでは私も知ってはいたのですが、先日の国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)の視察をした際に、他にも見えるものがあると伺いました。
JAMSTECは、新たな科学技術で海洋立国日本の実現を支え、国民、人間社会、そして地球の持続的発展・維持に貢献することを目的にした法人で、そのための調査船を数多く有しています。今回はその中でも最も大きい地球深部探査船「ちきゅう」(全長210m、幅38m、総トン数5.7万t)が、ちょうど静岡県静岡市の清水港に停泊しているとことでお邪魔し、研究者や技術者の方からお話を伺ってきました。
「ちきゅう」は世界最高の科学掘削能力(水深2,500m、海底下7,000m)を備え、地球内部のマントルへの到達・試料採取を目的に建造された船であり、大気や太陽下の影響がない海底のコアを採取し研究することで、地球の歴史や生命の起源の謎を探ることができたり、過去の地震や火山噴火がいつ、どのくらいの規模で生じたかの判別に寄与することができたりするそうです。
そんな「ちきゅう」は、清水港を母港にしており、今回のように年に数回停泊していることがあるそうで、停泊しているときは新富士駅~静岡駅の間で海側を眺めていると、掘削用のやぐらが見えるそうです。また、今年は時勢柄開催できませんでしたが、船舶の一般公開も全国各地で年に数回ほどなされているそうなので、機会が来ましたら、科学技術の英知を結集した船を見学してみてはいかがでしょうか。
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